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プレイポンプ
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ラウンドアバウト・ウォーターソリューションズ
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時期 : 2008 -
場所 : 南アフリカ、マラウィ、レソト王国、スワジランド王国
プロジェクトに必要な費用 :
必要な参加者数の規模 :

水を手に入れるのが困難な地域ではきれいな地下水をくみ上げるために子供たちの遊具を利用する。
子供たちが遊具で回って遊ぶエネルギーを水をくみ上げるエネルギーとして利用するため、多くのボランティアの労力は必要ではない。
環境を汚さず、労力やコストをかけず、子供たちが楽しみながら毎日の水を手に入れるための活気的な装置である。

世界では11億人がきれいな水を手に入れることができず、毎日約6,000人が水に関係する病気で亡くなっている。
アフリカ南部の農村地域では水道設備が整っていないために、雨水や洗濯に使う不衛生な川の水を飲んで病気になる人が多くいた。

そして水運びは女性や子どもたちの日課である。
水運びには毎日数時間かかるため子どもたちはその分学校で学ぶ機会を失ってう。
その上せっかく数時間かけて運んだ川の水も決して安全な飲み水とはいえない。
でも驚きなのは安全な水が大抵の場合、地下100メートル以内の足下に眠っているということ。
井戸を掘るのも良いが、地下から水を汲み上げるポンプを動かすのに必要な電気がない村がほとんどなので維持するのが難しい。

南アフリカ出身のTrevor Fieldはこの状況をつぶさに知り、非営利団体プレイ・ポンプ・インターナショナル(PlayPumps International)を創設した。
プレイ・ポンプのユニークなところはポンプと一体になっているメリーゴーランドのような遊具を回転させることで、水をくみ上げることができるという点である。

また、タンクの側面には広告やエイズ防止のメッセージが掲げられ、広告で得た収益はポンプの維持費に使われる。
たとえば1時間メリーゴーランドを16rpm(毎分16回転の速度)で回転し続ければ地下40mの地下水を1400リットル、タンクにくみ上げることができる。

遊具を回すことが、今まで辛かった水汲みの労働に代わる水を確保するための仕事になると、今まで誰が考えただろうか。
安全な水を確保できるということでは手押し式のポンプと代わらない。
しかし、遊ぶこともままならず、毎日何時間もかけて長距離を重いタンクを持って水汲みに行かされていた子供たちのことを考えると、それが遊具になるということは大変画期的なことなのだ。